あつなりのそれでもブログを書いている

※カナダはトロントにてワーキングホリデー中でございます。参考にして頂けると幸いです。

夜は短し歩けよ乙女

を観に行った。

http://kurokaminootome.com

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感想を率直に言うと、めちゃくちゃ面白かった。

内容は森見ワールドというか四畳半神話体系をそのまま映画化したような世界観で、四畳半神話体系のアニメがものすごく好きになった僕としては期待を裏切らなかった内容だった。正直、この日の前に予習がてら2、3日かけてNetflixでまとめ観をしてよかったなと我ながら思った。

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それにしても、四畳半神話体系と言い、夜は短し歩けよ乙女と言い、監督並びに制作関係者そして、著者といい揃いも揃って変態の集まりなのではないかと思ってしまう。どうやったら、ああいう言葉が出てくるのだろうか。そして、どうやったらああいうナレーションに合わせた映像表現ができるのだろうか。正に変態と変態の共演である。それくらい、ある種の変態である私としては見ていて、すごく楽しかったし、思わずクスりとしてしまうシーンがしばしばあった。

そして、私が陣取った席であるが、とは言え、当日券で買って入場したわけなので、陣取っても何でもないのだが、中央部からやや左側の席を取った。理由は観やすい場所であるということと、両側の席が空いていたからである。

両脇に誰かががいると妙に気持ち悪い。男性諸君ならわかるかと思うが、男子トイレで小をしていた時に、両脇を挟まれるあの感覚である。大の大人二人に挟まれる圧迫感とあわや一物を見られているんじゃなかろうかというあの少し恥じらいがあるあの感覚。あの感覚がものすごく嫌なのである。だから、僕は公衆のトイレで小をする時は、絶対に端っこですると決めている。というか、自然と端っこに引き寄せられていると言った方が正しいか。

そして、今日もいつものように周りから圧迫を受けないよう両サイドが空いている席を取ったわけなのだが、かなり後悔した。なぜなら、左サイドの空いたすぐ隣の大学生くらいの女の子が座っていたからである。この時間に映画を観るということはこの映画を観るためにわざわざ有給を取って休んでいる会社員かそれとも同じ理由で時間を持て余しかつこの映画を待ち望んでいた大学生かのどちらかである。残念ながら、この映画の主人公である黒髪の乙女のごとく黒くなく、むしろ明るめに染められている髪、そして髪の毛が少し傷んでいるようなところ観ると恐らく後者なのだろう。

この映画を公開初日に観るとはこの女の子、かたや文学少女と思われるような外観とは裏腹に結構な変態かと思うと、惚れてしまいそうになる。やっぱり同じ趣味嗜好を持つ人って自然と惹かれてしまうのである。ましてや、僕は無類の変態好きである。というか、普通の女の子らしい女の子があまり好きではないのである。何か、僕の中の女の子像というか世間一般で言う女の子像を見事に裏切ってくれている女の子。そんな子に惚れてしまう傾向がある。なぜなら、そういう女の子の方が話していて、楽しいし、飽きもしないだろうと思うからである。

だからその女の子に、「これも何かのご縁ですね。」っていう映画の名セリフを言って、話しかけようかと思ったが、映画館を間違えたため、走って公演されている映画館まで駆けつけたことによる疲労感のためそこまで頭が回らなかった。仮に、頭が回ったとして声をかけてどうなるというのか。「友達から始めませんか。」と言っても、あと一週間もすれば国外へ旅立つ身としては、話すこともやぶさかにならない。こうやって僕は機会を失っていくのだろうと思ったりもする。しかし、これは栄光ある撤退なのだ。そして、英断なのだ。お互いが傷つかないための。そんなみみっちいことを思いながら、大きなスクリーンに目を移し、巡るめく変態活劇に集中をした。

でも、異国の地で会うことがあれば、その時こそこのセリフを言うことにしよう。「これも何かのご縁ですね。」と。

ちなみに、「四畳半神話体系」にしろ、この「夜は短し歩けよ乙女」にしろ、話の舞台は京都なのである。京都というと、舞妓はんに見られるようにはんなりしていて、お上品な歴史の教科書に出てくるような世界観で、短歌とか俳句を嗜んでいる貴族の街なのではないかと思ってしまう方がいるかもしれないが、現実はそうでもないし、これらの話の世界もそうではない。一言で言うと、イメージとは裏腹に変態の集まりなのである。原作者である森見登美彦先生がどこの出身かはわからないが、京都の学生というものを上手く表現しているなと感嘆してしまった。あのわけわからない発想、喜劇活劇、世界観は見事だったと思う。

僕は、学生時代体育会系の端くれだったので、他大学と交流試合をしたことがあったのだが、その中でかの某有名大学とも交流があった。それで、試合の後の宴会の席となると、脱げば全て済まされるというのが伝統なのかわからないが、とにかく裸芸を毎年見せられた。毎年なので4回もである。さすがに、4回も見せられると男からすれば、飽きてしまうものである。でも、裸芸をしている側からすれば、女の子に見られているという興奮で精神が高揚しているかもしれなかった。そして、その高揚したエネルギーを勉学に注ぎ込まれると思うとなるとやるせなくなる。あぁ、勉強し過ぎてしまうと、そこまで頭がぶっ飛んでしまうのかと思わざるを得なかった。

でも、それくらい理性をぶっ飛ばして、弾け飛べるような学生生活を送れていることに少し羨ましさを感じた。そして、この映画を観ている時も思わず京都で1年でもいいから学生生活を送ってみたいと思った程である。

それくらい変態にまみれたような内容の映画であったが、そんな変態にまみれた京都が変に好きになってしまう。そんな映画だった。また、見てみたい映画だし、森見先生の他の著書もアニメ化や映画化して欲しいなと率直に思ってしまった。

あと、黒髪の乙女の役柄を見事に演じた花澤香奈さんの声は本当に可愛かった。先輩が恋に落ちてしまうのも無理はない。あの声を独り占めできる某声優さんが羨ましい限りである。